たこわさ

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ガンダムビルドファイターズトライ 第09話「決戦のソロモン」感想

前シリーズ視聴済み。
(以下ネタバレ)

あらすじ

ギャン子達が敗れた。勝利した宮里学院のサカシタは惨敗したギャン子を嘲笑うが、部長のスドウ、そして転入生のスガはそんなサカシタを強く窘める。高潔なファイター然としたスガの姿を見たセカイは、彼が本物の「闘う男」である事を知り、決勝戦に向けての決意を新たにする。
「俺に次元覇王流は通用しない」と豪語したスガに立ち向かう為に一人鍛錬に勤しむセカイだったが、そんな彼の元をシモンとギャン子が訪れ、特訓の相手となってくれる。強敵(とも)達の想いを胸に、いよいよセカイ達の決勝戦が始まった――。

感想

よそ様の感想でも見かけたのですが、TOKYO MXテレビで再放送中の初代ガンダムが丁度ソロモン攻防戦のところでして、「あれ、スガさんスレッガーさん意識しているだけあって○○しちゃうん?」とか思ってしまったのですが、当たらずも遠からずと言った所でしたね(笑)。

一流のビルダーでありながら、上には上がいる事を思い知らされ、他人の作ったガンプラで戦うという屈辱的とも言える状況に耐えに耐えてファイターとしての自分を高める事に集中したスガの想い。やや、気障ッたらしく悪役然とした言動も見受けられながらも基本的に高潔であり正々堂々としたファイターである彼の想いが通じる光景も見てみたかった……などと思う程度に感情移入してしまいました。
というか、やっぱりバトル結果がガンプラにもダメージとして反映されてしまう仕様ってのは、ビルダー寄りの人間の中には耐えがたい苦痛と感じる向きもあるのだな、としみじみと思い知ってしまいました。予選大会がB設定(でしたっけ?)というガンプラが保護される仕組みなのもやむなし、という所ですが、じゃあA設定の存在意義って何? とか思ってしまうのですが、そこは本編で解説してくれることを希望w
スガも「遊び」とか言っておきながらガンプラファイトをしっかりと「真剣勝負」だと考えている熱い男であることが判明して好感度がストップ高ですよ! いくら好みのタイプでいい感じの関係になっていても高慢ちきな女がおイタしてたら(反撃とフェミニストのからの抗議を覚悟の上で)粛清のビンタを飛ばす、その漢振りに痺れる憧れるぅ! 伊達にスレッガーさんの真似してないですな!

バトルについては、ギャン子達が惨敗した割に結構あっさり勝ったな――などと思っていたらまさかの気合い勝負に。全体通して戦闘シーンがいつも通りの超絶クオリティだったこともさることながら、キャラクターの表情やら人機一体の動きやら声優さんの演技やら、どれもこれも「負けてたまるか!」という気合いに満ちていて観ているこっちも手に汗握りました。
今回明かされなかったスガの事情――何故あんな時期に転校したのか、何故次元覇王流を知っていたのか――は次回以降ちゃんと明かされるのでしょうが、散々「次元覇王流は俺には通用しない」みたいな事を言っておいて、セカイが豪快なフェイントを駆使したらあっさり極められてたのはちょっと拍子抜けでした。まあ、あれは次元覇王流拳法を完全に封じられる、という意味ではなく、あくまでセカイのモーションを完璧に盗んでいた、という事なんでしょうが(好意的解釈)。まあ、彼については今後も出番が多そうな予感がするので、言葉の意味はおいおい解明……されるといいなw