たこわさ

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白銀の意志アルジェヴォルン 21「動乱」感想

(以下、ネタバレ)

あらすじ

戦況が膠着する中、アランダス上層部は既に停戦への道筋をつけ始めていた。しかし、それは和平とは名ばかりの、一部の人間が既得権益を守る為に国を売り渡すも同然のものだった。軍上層部と袂を分かったカイエン准将と彼に付き従う将兵達は遂に決起し、軍上層部に反旗を翻すと共にインゲルミアへの反攻作戦を開始する。サモンジの率いるペルフェヴォルン部隊と、インゲルミアのシュトゥルームβ部隊の激突は間近迫っていた――。

感想

引き続き第八部隊は昼行燈状態かと思いきや、普通に前線に駆り出されていて、まさに「和平交渉」という欺瞞が証明されてしまった状態と言えましょうか? 別に、カイエンも義憤だけで立っているのではないでしょうから(むしろまだ利己的な目的がありそうに思えてしまう)、軍上層部の決断全てが欺瞞とは思いませんが、それにしたって現場の将兵に対する裏切り行為には他ならない訳で。
ただ、カイエンに果たして勝算があるのかどうか不明瞭な印象もあるので、彼らの行動もどこか滅びの美学のように思えてしまう節があり。まさかペルフェヴォルンだけで本当に勝てると思ってはいないだろうし(思っていたら恐ろしい)。
イズミの評価を信じれば、カイエン達にどのような思惑があろうともサモンジ自身は最悪の結果にはならないらしいですが、それもどこまで状況を見通しての言葉だったのか。
というか、こんな状況下で正真正銘ただの一部隊であるアルジェヴォルンと第八部隊の皆さんに何かが出来るとは思えないのですが、一体どんな展開にするやら。