問題児たちが異世界から来るそうですよ?そして、兎は煉獄へ (角川スニーカー文庫)
- 作者: 竜ノ湖太郎,天之有
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
- 発売日: 2014/03/29
- メディア: 文庫
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(以下ネタバレ感想)
ようやく、ようやく話が済んだ、というのが第一の感想。そして待たせた分だけ現状でのオールスターキャストに近い、数多くの登場人物が入り乱れ巨悪に立ち向かう熱い展開。
飛鳥以外の主人公勢は残念ながら一時戦線離脱で活躍の場が無かったものの、その分他のキャラクター達が獅子奮迅の大活躍をしてくれて実に痛快。
変態紳士もといクロア=バロンが縁の下の力持ち的に人材を集めてくれるとは思いませんでした。というか、十六夜が箱庭に来るきっかけを作っただけでなく、そもそもノーネーム=アルカディア結成の立役者が彼だったとは以外。
ノーネームの奪われた名前がアルカディアだという事が明かされたり、彼らが西側を支配するディストピアの魔王妥当の為に奮戦していたのだという事が語られたり、いよいよ物語の核心部分に迫ってきた感触。
主人公勢で唯一活躍のあった飛鳥については……神降ろしというか、最高神クラスの神に直接奇跡を願う事が出来る、というのが本来の彼女の能力なのかな? と思わせる描写がありましたね。一瞬肉体を犠牲にして上位の霊的存在になっちゃうのかと思いましたがw
さて、続刊は夏頃予定で、しかも第一部が残す所あと二巻を予定しているという事で、これからますます盛り上がってくれる事でしょう。願わくばアニメ二期も観てみたいものですが……。アンダーウッドの風景なんてこの上なくアニメ映えするでしょうに。