たこわさ

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マギ The kingdom of magic 第20話「再会」感想

原作既読。
(以下ネタバレ)
遂にマギの力を解放し、レーム帝国の軍を後退させたアラジン。だが、レーム帝国最強の戦士・ムーの魔装による「何物をも貫く剣」により結界は破られ、アラジンも窮地に陥る。しかしその時、あの男が――!!

アーリババ! アーリババ!
――と、アリババ君の見せ場でしたが、一部作画が微妙だったりファナリス兵団の皆さんがワープしてたり、Aパートは色々とツッコミどころが多くて悲しかったり。
その分、Bパートはシェヘラザードのコロコロ変わる表情を筆頭に作画の丁寧さが際立ちました。特に、今まで無表情や蔑みの表情しか浮かべなかったシェヘラザードの童女のような明るい笑顔が……あれが本当の彼女なのだな、と268年の年月の重さを感じずにはいられず。おばあちゃん可愛すぎだろうw
そのシェヘラザードにも、モガメットと同じく、いやそれ以上にレーム帝国を愛する理由があった、という所もポイントが高い。レームの最初の王、シェヘラザードが見初めた王の器、そして彼の子孫たち、更にはレームという国そのものが自分にとっては子供同然の存在だったという。その事がレームという国を強くしていったのと同時に、シェヘラザードの「レーム以外はどうでもいい」という固執をも強くしていった……。年月や執着という点から言えば、モガメットのそれとは比べ物にならない。もちろん、比べるようなものではない、とも思いますが。
それでも、アラジンがソロモンの知恵で知った「アルマトランの崩壊」を真剣に受け止め、その態度を改めようとしたところに、彼女の賢明さが見て取れます。たとえそれが寿命が尽きようとしている人間の最後の思いやりだとしても。

しかし、戦争は終わらない。遂に煌帝国が兵を挙げ、参戦。その事によってモガメットの心の闇を具現化した力が遂に……?