たこわさ

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凪のあすから 第14話「約束の日」感想

(以下ネタバレ)
あのおふねひきの日から既に5年の月日が流れていた。海村は何者をも拒むかのように強い流れによって閉じられ、光と要、そしてまなかは海に姿を消したまま……。ある日、中学生へと成長した美海達は凍りついた海の上に現れる「巴日」を観に海辺へと訪れていた。巴日の最中、何かを察した美海、そして同じく何かを感じ取っていた紡がたどり着いた先には、あの日と変わらぬ姿の光の姿が……。

いやいやいや、予告編を観た限りではワンクッション置いてから月日が流れるのかと思っていましたが、いきなり5年後になるとは……ああいや、キービジュアルやOPが物凄くネタバレだったのでそこまで驚いたわけじゃないんですが(笑)。
美しく成長したちさきは紡のおじいさんに引き取られ、「第二の家族」を得た。自分の代わりに弟達が海に消え、一時は自分の身に宿った新しい命も認められなかったあかりは、美海に救われやんちゃだが可愛らしい男の子を授かった。そして美海は……今でも光達が消えた海を見ていた――光への想いもそのままに。

ミソなのは、ちさきが紡達を「家族」と呼ぶほどに大切に思ってはいるが、紡には超えられない「壁」のようなものが感じられている事、美海は光が誰を好きだったのか知った上でも光への想いを抱き続けた事、そして美海(と恐らくは紡も)には何か不思議な力が宿っている事、辺りでしょうか? 特に美海があかりのおなかの中の子を「弟」と言い当てたり、巴日の時にいち早く異変を感じ取った件に今後の展開の鍵がありそうな。海村と地上の人間の間に生まれた子や孫には、何か不思議な力が宿っているのかも?
あと、実に切ないのが紡の想い。気のせいではないと思いますが、あきらかにちさきへの想いを募らせている様子。海洋研究の道に進んだのも、環境がどうこうと言うよりちさきの為だったんじゃぁ、と。自分達の事を「家族」と呼んでくれてもその先には踏み込めない彼の苦悩はいかばかりのものか?
「女一人で生きていく」と宣言するさゆの要への想いも最早ゆるぎないものになっているようですし、色々と切ない展開が続きそう。
思わず光に人工呼吸した美海の姿が既に切ないですが……。「誰だ?」は状況的に仕方ないにしても流石に可哀想過ぎる。