たこわさ

アニメやゲーム、映画・本などのレビュー・感想・情報を中心にお送りする雑多ブログ。

2013年アニメ総括的なアレ

現在12/31 23:30。今年も残り僅かとなってきましたので、簡単に今年放映・上映したアニメについての総括というか、私的な「賞」を贈りつつ語りたいと思います。

優秀アニメ賞

TOP10というには1つ足りないものの、今年は手放しで素晴らしいと言える作品に9つも出会えました。
一期と同じく爽やかなスポコンアニメ振りを見せてくれた「ちはやふる2」、独特の世界観とコンセプトが絶妙だった「絶園のテンペスト」と「新世界より」、よくある残念系ラブコメラノベと思わせておいてその実きっちりドラマ作りの妙で楽しませてくれた「俺ガイル(はまち)」、ヒーローという存在を現代的なシビアなSF世界において描ききってくれた「銀河機攻隊マジェスティックプリンス」、フルCGの独特な質感が実に世界観やキャラクターにマッチしていた「蒼き鋼のアルペジオ」。
思えば、いずれも凡百の世界観ではなく独特なそれを纏った作品ばかり。来年も劣化コピーではない、オリジナリティに溢れた作品に沢山出会いたいものです。

ベストOP賞

音楽&映像の親和性が素晴らしかったのは以下の作品。

ユキトキ」――やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。
やなぎなぎさんの美しい歌声&歌詞と、叙情的な映像のハーモニーが絶妙。
Preserved Roses」――革命機ヴァルヴレイヴ
アニメはアレでしたが、この曲と映像の格好良さは近年でも五本の指に入る出来。
紅蓮の弓矢」――進撃の巨人
ありきたりですが、やはりこの歌と映像のインパクトは素晴らしかった。
X-encounter」――東京レイヴンズ
シームレスにキャラクター達の姿が入れ替わっていく件、とくに夏目と北斗のそれが実に絶妙。あと、やけに自己主張の強い監督のクレジットとかw

ベストED賞

「Prime number 〜君に出会える日〜」――さくら荘のペットな彼女
新人と言う事で歌唱力はまずまず程度でしたが、楽曲と歌詞、そしてあの何ともいえないキャラクター達の動きが個人的にツボ。
アクアテラリウム」――凪のあすから
作中にて優しくそして残酷に降り積もる「ぬくみ雪」の如く、全てを包みこむようなあの雰囲気が秀逸。

優秀キャラクター賞(男性編)

真島太一(ちはやふる2
第一期に続いて「太一には幸せになってほしい!」と願わずにはいられない神如きストイックさを持ったイケメン。
比企谷八幡やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。
あまりのネガティブさ、卑屈さに当初は「何だこいつ?」と思ったのも束の間、自己犠牲とも呼べるほどの我が身を痛める手段で問題を解決していく姿と、根本的な所で利他的なその心根にメロメロ。とっととガハマさんの愛を受け入れてやれよ、というモヤモヤ感も(ぉ
棗恭介(リトルバスターズ〜Refrain〜)
第一期では微妙な感じでしたが、終盤で今までその微笑みの下に隠していた感情を吐露した瞬間に「あんたが主人公や!」と感涙しながら叫べるほどに感情移入。緑川光さんのセクシーボイスが素敵でした。

マギ第一期が原作通りならここにアリババ君も入っていたはず……。

優秀キャラクター賞(女性編)

モルジアナ(マギ)
モルさんというヒロインに出会えた事が今年一番の幸福と言っても過言ではない!
鎖部葉風(絶園のテンペスト
万能お嬢様でボンキュボーン、なのに恋には初心というギャップが素晴らしい。吉野に振り向いてもらえてよかったね。
由比ヶ浜結衣やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。
八幡の嫁はガハマさんしかいないと信じているよ(震え声)。
霧切響子ダンガンロンパ The Animation
常にクールなのにどこか天然で実は繊細な少女。そして超高校級の太ももの持ち主w
タカオ(蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ-
ツンデレ重巡洋艦は永久に不滅です!
レイチェル(BLAZBLUE ALTER MEMORY)
最初はノエルの方が好きだったんですが、徐々にツンデレである事が明かされ最終回には憂い顔まで披露された日には、もう! ロリババア枠でもあるし。
土御門夏目(東京レイヴンズ
鈴鹿もいいキャラですが、夏目の残念美少女振りには敵わない(笑)。何気に、幼なじみ・ツンデレヤンデレ・男装女子・ご主人様・逆境に弱い・巫女服・ハナザーさん(?)という多数の属性を兼ね備えたキャラクターでもあり。

次点は久遠飛鳥(問題児たちが異世界から来るそうですよ?)。

産業廃棄物だったで賞

劇場版アニメについて

今年は劇場版アニメも豊作でした。
STEINS;GATE 負荷領域のデジャヴ」に始まり、「魔法少女まどか☆マギカ [前編] 始まりの物語/[後編] 永遠の物語」、『劇場版「空の境界未来福音』、衝撃の問題作「魔法少女まどか☆マギカ[新編]反逆の物語」、そして「P3 PERSONA3 THE MOVIE #1 Spring of Birth」。原作付きと続編が目立ちましたが、ヘタにテレビで続編をやるよりも劇場版の方が失敗が少ないのかな、という印象がw
シュタゲはオカリンと助手の夫婦漫才への愛を再燃させてくれたし、まどマギはある意味TVシリーズ以上の驚きを見せてくれた。そして「未来福音」は「劇場版『空の境界』」にネガティブイメージを持っていた私の印象を180度変えてくれた素晴らしい作品でした。
しかしながら、「総集編」と揶揄された「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない」や、総集編にすらなっていない再編集アニメだった「中二病でも恋がしたい!」のような、原作は面白かったのに、と思わされた作品もありました……。
OVAに先駆けた先行上映なので劇場版アニメとはちょっと趣が異なるものの「コードギアス 亡国のアキト」は中々に痛快なロボットアニメに仕上がっていて満足。
音楽面では、まどマギ未来福音の主題歌を担当したKalafinaが「成熟したなー」と思わせる素晴らしい歌声を披露してくれて感無量。そういえばKalafinaは「空の境界」の主題歌制作の為に結成されたユニットだった訳で、何とも感慨深いですね。

最後に

今年はプライベートで色々とあり、正直まともな精神状態を保てない時期もありましたが、そんな時に素晴らしいアニメ作品を観て心癒される事も多々ありました。中にはまどマギみたいに「病んでる場合じゃねェ!!」というショック療法的な作品もありましたが(笑)。
今年の紅白にはアニソン枠が二つもあったり(「進撃の巨人」の映像が番組中で流されたり!)、アニメにまつわる環境も一時期よりは大分マシになってきたのかなぁ、などと錯覚してしまう次第。実際にはコンテンツ過多のこの時代に確実な「数」が取れるアニメコンテンツが重宝されている、という事なのでしょうが……。
それはさておき。
冒頭の「優秀アニメ賞」でも書いたように独特の世界観を持った秀逸な作品が多く見受けられた本年は間違いなく当たり年だったと思います。来年も是非、そんな一年になってもらいたいな、と思いつつ2013年の締めとしたいと思います。
それでは皆さん、来年もいいアニメを!