たこわさ

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リトルバスターズ! 〜Refrain〜 第12話「お願いごとひとつ」感想

原作プレイ済み。
(以下ネタバレ)
恭介達に別れを告げ、現実世界に舞い戻った理樹と鈴。痛む体と事故の記憶を取り戻した二人は――。
原作とは話の流れを変えてきましたが、アニメとしてみる場合はこちらの方が分かりやすい印象なのでその点は特に気になりませんでした。具体的にどこがどう違うのかはゲーム版のネタバレになってしまうのでここでは触れないでおきます。
さて、今回は真の意味での「鈴エピソード」回だった、と言えるでしょう。理樹と同じように、大切な友人達との日々を思い出した鈴。線画の状態で現れ、やがて色付き実体を持った彼女達が、かつての思い出を再現しそして次々に消えていく……。恐らくは「あの世界」ではなく現実に起こった事なのでしょう。どれも大切な思い出なのに、せっかく思い出したのに、今度は彼女達自身がいなくなってしまう。鈴にとってそれは、どうしようもなく辛い現実。
絶望に打ちひしがれ歩みを止めてしまった鈴でしたが、彼女を強く突き動かす感情がまだ残っていました。それは、一番の親友である小毬と話したいつかの約束――小毬愛用の星が付いたリボン、対になったそれに二人で願い事をするという約束。鈴は、まだ小毬の願い事を聞いていない。
再び駆け出した鈴はやがていつの日かと同じような夕暮れの屋上へ。小毬は、そこで鈴の事を待っていました。
もうここからの一連のシーンは、なんというか「ずるい」としか言えません。あのタイミングで原作BGM屈指の名曲「たったひとつの魔法の言葉」(小毬のテーマアレンジ曲)が流れて小毬さんのほんわかボイスで優しい別れの言葉を紡がれちゃあ、もう……。
小毬との別れに、「このまま諦めない」という強い意志が芽生えた鈴でしたが、理樹が目にしたバスの中はもはや全てが手遅れと思わせるような状況らしく……。しかも理樹のナルコレプシーまで重なって。一体どうなるのか?
原作組としては結末は知っているものの、アニメで上手に雰囲気が再現されるかどうか、という意味で次回も目が離せません。