たこわさ

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リトルバスターズ! 〜Refrain〜 第11話「世界の終わり」感想

原作プレイ済み。
(以下ネタバレ)
恭介が加わり、遂にリトルバスターズを元通りにした理樹。そんな彼の成長を見届けた恭介は、遂に「世界の秘密」について語りだす――。

こんな馬鹿と一緒に過ごしてくれて、ありがとな

皆で野球をやっている最中、そんな別れの言葉を口にして真人が消えた――。

戸惑う理樹に対し、恭介が語る真実。それは、いつだったか彼が併設校での話として理樹に聞かせた修学旅行中のバス事故――二人しか助からなかったという凄惨な――が、実は自分達の身に起きた事、というものだった。生き残った二人とは、即ち理樹と鈴。それ以外の仲間達――クラスの違う葉留佳も学年の違う恭介も何らかの理由でバスに同乗していて――は誰も助からなかった……。
俄かには信じがたかった理樹だったが、ふいに今まで繰り返してきたこの世界での記憶を取り戻し、それが真実である事に気が付いてしまった。

全てを知りながらも何も変わらぬ日常の姿を演じ、仲間達を笑顔にしてきた真人。そんな彼が残した言葉は、理樹への感謝の言葉だった……。
そして、次は謙吾の番。

友情の、証を――
リトルバスターズは、不滅だ……!

仲間達の中で最もこの世界の存続を願っていた謙吾。今まで剣道漬けだった彼の人生に、ようやく訪れた仲間達との気楽な「遊び」の時間――リトルバスターズの十人での楽しい時間。それが、バス事故によって無残に奪われる事が、受け入れられなかった。このままでは、自分の人生はなんだったのか? と。
でも、例えひと時の事でも、仲間達と過ごした時間は間違いなく幸せだった。涙ながらにその事を叫び、しかし最後には謙吾らしい凛々しい表情を見せて、彼も去っていった。

そして、最後の一人、恭介。
去ろうとする恭介に、もう泣かないと誓ったはずの理樹も、涙を流し恭介に呼びかける「もう、本当にどうしようも無いのか? 大好きな恭介とずっと一緒にいたい。別れるのはいやだ」と。そんな理樹に対して恭介は――

――そんなの、俺の方が嫌に決まってるだろう!
何でお前らをおいて逝かなきゃいけないんだよ!
俺だって、お前達と居てぇよ!
ずっとずっと居たかったんだよ!
何でこんな理不尽なんだよ、畜生!!
ずっとずっと傍に居たかった
俺の方が、ずっとずっとお前達の事が好きなんだよ!!
なのに、お前達を置いていくなんて
そんなの、ねぇよ……
なんでだよ、訳わかんねぇよ! クソ!!
――行ってくれ、振り返るな、校門を駆け抜けろ!!
お前は鈴を巻き添えにしたいのか!
早く行け! もう迷うな!
とっとと行けぇぇぇぇぇぇ!!

今まで隠してきたその本心を、溢れんばかりの涙と共に叫んだ。叫んで叫んで、それでも最後には理樹の背中を押し、「この世界」に残った最後の一人として理樹達を見送った。――そして最後には、その恭介も消えて「この世界」は終わった。

……。
……。

。゜(゜´Д`゜)゜。ウァァァン

真人と謙吾との別れもそりゃあ哀しいんですが、もう何といっても恭介の魂の慟哭が……。今まで常にクールで、厳しくも温かく理樹達を見守ってきた恭介が、あの恭介が感情をむき出しにして無常な別れを嘆く(しかもグリリバボイス)。もう、これは反則ですよ……。

三人と別れ、絶望的な現実の世界へと駆け出した理樹と鈴。しかし、鈴にはまだ別れを済ませていない「親友」が……。次回もハンカチ必須。