たこわさ

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ゴールデンタイム 第5話「ボディ・アンド・ソウル」感想

原作未読。
(以下ネタバレ)
とある学問ではかつて人間は「魂と肉体、そして両者を結ぶ精神の三つで構成されている」と信じられていたそうですが、その説を採用するならば万里の場合はその「精神」が肉体と魂から離れてしまい、無垢な魂と肉体だけが残ってしまった状態と言えましょうか。
さて、何だか霊的な設定が明らかにされて戸惑っている視聴者もいるかもしれませんが、実は「とらドラ!」でも(真偽の程はおいといても)超能力設定とも取れるような描写があったりしましたし、幽体となってしまった18歳までの万里も今のところは他者とコミュニケーションをとる手段がないようなので、物語に影響を及ぼす要素ではなくあくまでも視聴者に向けて情報を開示するためのギミックであると考えられます。もちろん、今後どうなるのかは未知数ではありますが。
そういう訳で林田と自分の関係がどんなものだったのか、疑問を抱えたまま東京に戻ってきた万里。そんな万里の複雑な心境など知らず、香子はやけに高いテンションで万里に「親友」宣言をしますが――やはり光央に振られた心の傷はそんなに早く癒えるわけも無く、全ては空元気であり、自分を受け止めてくれる万里への依存でもあり。
香子の良い所は、きちんと自分の欠点や相手の心境を理解し反省できる聡明さを備えているところなんだな、と改めて。
しかし、以前描かれた万里が林の中を駆けるイメージが林田との(今の万里の)初遭遇の時のものだったとは。やっぱりはっきりそれとは分からないまでもきちんと伏線が張ってあったのだな、と。