- 作者: 助野嘉昭
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2013/09/04
- メディア: コミック
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(以下ネタバレ)
最終巻らしく、(ほぼ)オールスターキャストによる怒涛のバトルが続き大団円へと、非常に綺麗な流れで終わってくれたな、という印象。市子と石蕗がバトルの流れでバカップル爆誕状態になっていたり、それでもやっぱり最後は市子と紅葉が締めていたり。テンプレ通りといえばそうなんですが、むしろ作品としての軸がぶれなかった結果なんじゃないかな、と。
それは市子と紅葉の別れのシーンにも表れていて、おそらく近年の作家の多くがあそこは「何だかんだあって結局市子の所に紅葉が残る事になる」というお茶の濁し方をするところだと思うんですが、本作ではそういった「逃げ」には走らずに、きちんと市子の成長の結果として二人の別れを描いてくれた。そこのところが実にいい余韻をもたらしてくれて、「ああいい作品に出会えたな」という喜びを感じさせてくれたわけで。
「自分の幸せを望まぬものに、他人を幸せにする事は出来ない」「人は、誰かを幸せにするために生まれてくる」。紅葉と市子の口から語られた、青臭いながらも優しい幸福論が、多くの人の心に届く事を祈念しつつ、まずは作者氏にお疲れ様、の一言を。
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