たこわさ

はてなダイアリーから移ってきました。暫くの間、レイアウトの乱れやリンク切れ等あると思いますが、ご容赦を。

「あまちゃん」第23週1話における「大人」達の描かれ方

今週のあまちゃん第一話を観てて感じたところがあったので少しだけ。
(以下、ネタバレ)
安倍ちゃんが地震の揺れの中、咄嗟にアキを庇ったシーンとか、
普段はビジネスマンの顔をして冷徹さを装う太巻が女の子達を真っ先に気遣う所とか、
いつもは存在感の薄い(笑)河島さんが小野寺ちゃんの母親の安否確認を急ぐ場面とか、
「震災編」第一話は今までどこか情けなかった大人達が、一貫してアキをはじめとする子供達*1を守る言動をとったのが印象的でした。
そして、別の意味で印象的だったのが大吉さん
車掌(駅長)という立場から、孤立した北鉄の中で乗客たちを不安にさせまいと頑張る姿はもちろん思わずテレビの前で「がんばれ!」と応援してしまう位ひたむきなものだったのですが、それ以上に衝撃を受けたのはその後、意を決してトンネルの外の様子を見に行く件。
多分、あの時点で大吉さんは外にどんな光景が広がっているのか、大方予想し覚悟して一歩踏み出したのでしょうね。それでも歯を食いしばって、「ゴーストバスターズ」を歌いながら「その光景」を確かめなければならなかった。そして、そんな彼の目に飛び込んできた、予想通りの――あるいは予想以上の光景。
その時の大吉さんの表情が……もうね、北三陸を、北鉄を深く愛する男にしか出来ないあの哀しみの表情が……。同じ光景を見たユイが「何が起こっているのか理解が追いついていない」のに対して、大吉さんは「何が起こり、結果として今どうなっているのか。これからどうなるのか」を理解してしまっていたと思うんですよね。それは、大吉さんが歳を経た「大人」だからこそ抱ける実感だったろうな、と。*2
恐らくこの作品で一番ギャグ寄りのキャラクターだった大吉さんが見せた、この作品一番の悲哀の(大人の)表情。この落差を(恐らく)狙っていたであろうクドカンと、大吉さんに魂を吹き込んだ杉本哲太さんに惜しみない拍手をおくりつつ、明日からの放送も心してみる所存。

*1:子供と言っても20歳前後ですが、あくまでも立場的なお話として

*2:ちなみのこの一連のシーンで大吉さんが振り向きもせずに後ろにいるのがユイだと気付いたのも、大人だからこそ察せられたのだと好意的解釈してます。