たこわさ

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銀河機攻隊マジェスティックプリンス #020「宿命の遺伝子」感想

(以下ネタバレ)
ランディとパトリックを失いながらもウルガルの転送ゲートの座標を手に入れたMJP。ゲート破壊の為には全人類の文字通りの総力を結集する必要があった。作戦実行の為に、シモン司令達は遂にMJPが抱える最大の機密を開示する事を決意した。そんな状況の中、イズルの身にある異変が……。
テオーリアがイズルのDNA提供者だという事は散々匂わされてきていたのでそんなに意外ではありませんでしたが、まさかイズルとアサギの父親にあたるDNA提供者がシモン司令だとは予想外。しかし、そうなってくると何故シモン司令があの二人に教官への道を提示して前線から遠ざけようとしたのか、その理由が腑に落ちてくるので、久々に本当の意味での「伏線」というものをみたな、と。
しかし、やっぱりこうなってくると混乱してしまうのが、イズル達の誕生までの時間がどれだけ経っているのか、という事。テオーリアが亡命する前からMJPの計画は進んでいたから、シモン司令がDNA提供者の一人であってもおかしくはないのですが、テオーリアがイズルにDNAを提供しているとなると、テオーリアさんは実際には一体おいくつなんだろうか? という疑問にぶち当たりw
以前も同じ疑問に突き当たり、「ウルガル人は地球人より遥かに老化が遅い?」「そもそもイズル達は促成培養の子供達で、一定年齢まで里親に預けられていたというのも嘘?」などいくつかの可能性に思い当たったのですが、どれも決定打にかけるな、と。イズルにだけテロメアの異常が出ているという事だから、案外後天的にDNAを組み込まれた、という可能性もなくはないでしょうが。
それにしても、ランディとパトリックの喪失、最早逃げ場無しの状況、イズルの体の異常など、絶望的な状況下にあってもお笑いを忘れていないのがこの作品のいいところですね。パトリックの自分への想いを察し無理矢理にでも明るく振舞おうと努めるタマキの健気さと、狙っているのか素なのかよく分からないイズルの「お兄ちゃん」発言とではずいぶんと意味合いが違ってきますがw
何気にケイ(姉)とタマキ(妹)、イズル(弟)とアサギ(兄)で百合百合だったりホモホモォだったり、面白い対比構造を狙っているところも芸が細かいな、と。