たこわさ

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進撃の巨人 第19話「噛みつく」感想

原作は連載を読んだり読まなかったり。原作の内容には触れないor触れる時は前もって明記するスタンス。
(以下ネタバレ)
女型の巨人の進行を止めるべく精鋭達が次々と命を落としていく中、それでもリヴァイ兵長は班員達に前進を命じる。納得がいかないエレンは巨人の力を使おうとするが――。
リヴァイ兵長の「今まで仲間を信じても自分を信じても結果は出てみるまで分からなかった。だから(たとえそちらが正しくなかったとしても)自分で納得できる方の選択肢を選べ」という意味合いの言葉は実に重く響きますな……。この作品って登場人物それぞれに人生哲学というか、そのキャラクターのバックボーンをひしひしと感じる台詞を吐かせているところも魅力ですよね。リヴァイの言葉の裏には、自分を信じても仲間を信じても失敗した事――犠牲を出してしまった事が多々あった、という苦い経験が伺えますし。
そしてエレンとリヴァイ班の面々が互いに信頼し始める様子を描いたエピソードもまた秀逸。精鋭中の精鋭でもやはり巨人に関しては分からない事だらけで、エレンの巨人化に対して(精鋭だからこそ)強い警戒心を持っていることを隠そうとしない。それでもそれはそれ、自分達の判断が誤りだったと悟ったならば、気休め程度だろうときちんと謝罪をし本心で語り合う。互いの命を預かる仲間なのだから。
今回はエレンの仲間達への信頼が結果的に女型の巨人を捕らえる事に寄与しましたが、それもやっぱり紙一重の結果だったんだろうな、とも思い。