たこわさ

アニメやゲーム、映画・本などのレビュー・感想・情報を中心にお送りする雑多ブログ。

宇宙戦艦ヤマト2199 第17話「記憶の森から」感想

(以下ネタバレ)
ガミラス本星へ召還されたドメルは、デスラー総統暗殺の嫌疑をかけられ死刑を宣告される。その裏には、ガミラス内部の政争が関わっているようで……?
一方、ヤマトは新たに得た情報から、単艦でのワープ航法よりも遥かに長距離の移動を可能にする「ゲート」の存在を知り、それを利用する為に真田・古代・森の三名が制御室へと潜入するが――。
ガミラス側はさっぱり話が動いた感じがしませんが、ヤマト側では今までの伏線が矢継ぎ早に回収された感じです。古代の兄と真田・新見の関係については散々匂わされていたので視聴者としては今更感がありますが、人間の気持ちの機微に疎い古代には青天の霹靂だったでしょうね。しかも、イスカンダル人疑惑を受けた森を元気付けようと脳みそフル回転させていた最中にですからw
また、ユリーシャ・イスカンダルと森雪の関係についても、概ねそのまんま、という感じですね。以前描写された森の記憶の断片から、彼女がユリーシャの世話係だった事は明らかになっていますし、メッセージボックスが何故彼女の手にあるのかという事も視聴者には伝わっている筈ですので。ちょっと予想外というか考えすぎていたのが、ユリーシャの現状。てっきり、もっと悲惨な現状にあるのかと思ってましたが、意識不明の状態のまま半コールドスリープ状態*1にあり、イスカンダルへの航路も彼女の記憶をトレースしているだけ(それでも十分に倫理に反するけど)という事で、生体回路として酷使されているとかそういうニュアンスではなくて安心(?)。
真田の「実は無事でした!」展開はちょっと安易な盛り上げ方だったかな、と。避難場所があるなら先にそう言ってくれよ、とw
まあ、実はこれが「水の中に飛び込んだから無事」なのではなく違う理由があるのだとしたら、中々に冴えたミスリード要因かもしれませんが。
中原中也詩集 (新潮文庫)

中原中也詩集 (新潮文庫)

*1:SF的にあの手の低体温で身体的状態を現状維持のまま保つ技術の事をなんというのか分からないので微妙な表現を使用。