たこわさ

アニメやゲーム、映画・本などの感想を中心にお送りする雑多ブログ。

【最終巻】「イレブンソウル」十五巻 感想

思いの外長期連載となった本作も遂に完結。寂しいような、次回作が楽しみなような。
(以下ネタバレ)
最終巻にしてようやく大活躍出来て良かったね、真田!(第一の感想)
――冗談でもなんでもなく、真田が最初で最後の輝きを見せて(と書くと死んでいるみたいですが死んでませんw)ある意味感動。一部書店の初版本だけに付属するオマケ漫画「サナダカメラ出張版」位でしか出番のなかった彼にようやく日の目が……でも、最後の方はやっぱり空気でした(ぉ
また、個人的に大好きキャラであるいおりんこと丹波の生存に一安心。普通の展開ならあのまま死んでいた方が綺麗なんでしょうが、彼女の場合あのくらいのしぶとさを見せてくれた方が「らしい」と思えました。つーか、

全く……
ダメって言ってるじゃないですかたけちーくん…
女の子泣かせちゃ…

のシーンでいおりんにつられて私も泣きそうになりました。両親からの暴力・陵辱の果てに殺人を犯し、人として一度「死」を迎え、感情さえも失ってしまっていた彼女の目から零れ落ちる涙の雫……ここでもらい泣きせずしてどこで泣く!
伊藤の最期もまた涙を誘います。彼は、人類の敵になった訳ではなくあくまでも「円を死に追いやる者たち」の敵になっただけだったんですね。だからこそたけちーに討たれた時もあんな安らかな表情だったし、「親友」が自分に止めを刺してくれる事を察していた。たけちーとの最後のやりとりからも、彼が「伊藤始」のまま死んだのだという事が感じられ……あれだけ酷い事をしでかした男なのに憎む気になれない、そんな最期でしたね。

あなたは……
皆の誇りだった…
万の自慢の兄ちゃんだった………
あなたに憧れてた…
でも…
正直な話……
デザートはまずかったです

こんな時に…何を言うかと思えば……
ショックだなそれ……
早く言ってよ………

たけちーと伊藤が交わした言葉と満面の笑みに思わず男泣き。
その後の展開がやや駆け足&台詞上でのみ進行した事についてはもしかすると異論があるかもしれませんが、私的には作者氏の書いている通り「まだ描ける」という所で終わらせてくれたお陰で作品の持っている「熱」が失われなかったので、いい感じで余韻にひたる事が出来ました。一応、主人公であるところのたけちーの戦いには決着がついた訳ですし。晴れて五六八とも両思いにもなれましたしねw
長期連載の漫画の中には、途中で失速してしまったり、はたまたラストが脱力ものの展開だったりして名作足りえなかった作品が多々見受けられますが、「イレブンソウル」は前作「悪魔狩り」に続きほろ苦さを残しながらのハッピーエンドという見事な「風呂敷の畳み方」をみせてくれました。次回作に期待しつつも、とりあえずはトドの方に「お疲れ様でした!」という言葉を贈りたいと思います。