たこわさ

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翠星のガルガンティア 第9話「深海の秘密」感想

(以下ネタバレ)
ガルガンティアから離れ、ピニオン達と共にヒディアーズの「巣」へと赴いたレド。ヒディアーズの大群を殲滅しつつ先史文明の遺物と思われる「巣」に踏み入ったレドとチェインバーはそこで先史文明のデータアーカイブを発見し――。
少し前のお話の時に「ヒディアーズの一部が人間の肢体に酷似している」と話題になっていましたが、予想通りというか予想よりちょっと上というか、ヒディアーズは遺伝子改造によって生み出された「共生生物」(漢字不明)と融合した人類の姿だったとは……。
「宇宙に適応するために人間自身を遺伝子改造」という設定は数あれど、あそこまでの異形・異様に変貌してしまうと流石に来るものがあります。というか、あれを人類と定義する事は非常に難しいわけで、だからこそ旧人類とヒディアーズ=エボルバーは対立してしまったという事なんでしょうが。
旧人類が地球の座標も分からないくらい遠くの銀河に暮らしているのは、ワームホールで脱出したからなんでしょうが、それでもヒディアーズとの戦争が続いていたという事は、急進派のヒディアーズは人類を追って宇宙に入ったけれども、融和派の旧人類とエボルバーは寒冷地の地球に残され共存することを選んだという事なんでしょうかね。
衝撃に事実を知ったレドの苦悩はいかばかりのものでしょうか? そして止めたにもかかわらずヒディアーズの幼生――まるで無垢な少女のように見えるそれ――をチェインバーが容赦なく殺害した様からは、やはりチェインバーはただの機械なんだ、という残酷な現実を再認識させるに十分なインパクトがありました。
あとは、地球に残ったヒディアーズが知性を失った(ように見える)理由が気になるところ。やはり、無理矢理な進化の結果本能が理性を駆逐してしまった、という事なんだろうか。

しかし、融合実験体のヒディアーズはなんというか、生理的嫌悪感全開なデザインでしたね……。