たこわさ

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やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 第9話「三度、彼は元来た道へ引き返す。」感想

原作未読。
(以下ネタバレ)
夏休みも残り数日。比企谷家に飼い犬・サブレを預けていた由比ヶ浜は、サブレを預かってもらっていたお礼にと、八幡を花火大会へ誘う。どこかぎこちない二人だったが、花火会場で意外な人物に出会い――。
由比ヶ浜さんが可愛すぎて生きているのが辛いです(笑)。
八幡はよくある「超絶鈍感主人公」という訳じゃなくて、由比ヶ浜の純粋な好意に気付いているけど生来のヘタレさや彼がボッチになるに至った様々な人間関係におけるトラウマから、必死に話をはぐらかしているようで。直接気持ちを伝えられたら断れない程度には由比ヶ浜の事が好き、とも受け取れますが。
その一方で、雪ノ下に対する自分の気持ちはしっかりと自覚しているという所が何とも。今まで、八幡が彼女に見とれるシーンは沢山ありましたが、なるほど同じぼっちでありながらも常に毅然とした態度を崩さない雪ノ下の姿に八幡は「憧れ」を抱いていたのですね。恋愛感情とは少し異なる好意という微妙な思いが、八幡と雪ノ下の付かず離れずな微妙な距離感を生み出していた訳ですね。
しかし、八幡のその「憧れ」が勝手な思い込みだという事が陽乃の言葉によって分かってしまい、雪ノ下との距離感をはかりにくくなってしまって……。以前、由比ヶ浜と微妙な雰囲気になってしまった時と同じく、いつもと変わらぬ態度をとろうとしてかえって不自然さが目立ってしまう状況に陥ってしまいました。
前回は雪ノ下の一言で修繕された人間関係ですが、今度活躍するのはやはり由比ヶ浜なんでしょうかね。陽乃の「いつか雪乃に嫉妬する時が来る」という言葉を強く否定して見せた彼女の友情パワーに期待したいところですが、雪ノ下が八幡をどう思っているのか――現状では口では辛らつな言葉を浴びせつつも実は頼りにしている節がある――によっては、陽乃の懸念が当たってしまう事になるわけですが。