たこわさ

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銀河機攻隊マジェスティックプリンス #007「欲望の牙城」感想

(以下ネタバレ)
突然敵方の内情が詳らかにされて戸惑いましたが、ようは彼らの政(まつりごと)の一環で地球人類をどれだけ多く狩れるか競争している、という理解でいいのでしょうかね? なにそれどこのグロンギ? とか思った人は私の他にもいそう。
想像以上に「濃い」面々でしたが、グロンギみたいに日本語じゃない言葉で会話しててくれたら*1もう少し不気味感が出たんでしょうが、そうすると話が分からなくなるだろうからこれはこれで良し。
本作は設定を語るより人物を描写する方に重きを置いていると理解しているので、むしろ謎を深めるために情報を意図的に隠すような演出は邪魔になるだろうし。
敵の内情が明かされた一方で、イズル達が新しい環境に馴染めずに戸惑う様子が描かれました。なんだろう、あの「新しい環境に出たら勝手が分からなくてとりあえず仲間内だけで固まってみた」感に漂う切なさは……。突然のクラス替えで知らない人達の中に放り込まれた少数派みたいな。しかも、彼らには帰る家がない訳で、逃げ場所がない。好意的に接してくる「他人」に対して、どう反応すればいいのかすら分からない。
戦うためだけに育てられ、養父母の記憶さえ奪われた彼らには、最早お互い以外に頼るべきものがないのか? ――答えは否。
メカニッククルーの面々が、上辺だけじゃなくて、共に戦う戦友――家族としてイズル達を迎えてくれたのだという事が、リンリン艦長とおやっさんとのやり取りだけでも伝わってきました。

*1:何話か前に彼らの固有言語で話しているシーンがありましたが。