たこわさ

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やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 第5話「またしても、彼は元来た道へ引き返す。」感想

原作未読。
(以下ネタバレ)
小町経由で比企谷達のクラスメイトである川崎の弟から相談を受ける事になった奉仕部の面々。未明まで帰宅しないという川崎の身辺を探るべく、あの手この手でアプローチを繰り返すが――。
という事で前回顔見せしていた川崎が本格登場。先生や雪ノ下をも寄せ付けぬ女傑キャラという印象ですが、今後も本筋に絡んでくる事になるんでしょうか?
あれだけしっかりした店で年齢ごまかして働くのはかなり無理があるだろう、と思いつつもいつも以上に冴えたやり方で川崎家の問題を解消して見せた比企谷の出来る男(でも残念)振りに溜飲が下がったので良し――と思ってたら最後の最後でヘタレやがったよこの男!?
小町により由比ヶ浜が「お菓子の人=助けた犬の飼い主」である事を知った比企谷は、由比ヶ浜の今までの自分に対する好意的な態度が「恩人に対して無理に気を使っている」ものだと判断し――あるいは無理やり思い込み――、由比ヶ浜に「自分にもう気を使わなくていい」と告げます。告げられた側の由比ヶ浜は――

――バカ

涙を浮かべてその場から走り去ってしまいました。
「優しい奴が嫌いだ。優しくされれば好意を持たれていると誤解する。誤解だと分かっていても優しくされる毎にそいつに惹かれてしまう。だからもう近づかせない」というような理由で由比ヶ浜を遠ざけた比企谷。思えば、傍から見ても好意的であることが丸分かりな由比ヶ浜との接触を、比企谷は今まで意識的に避けていたように見えました。雪ノ下や戸塚の外見にドキッとする事はあっても、同じくらい可愛いであろう由比ヶ浜に対しては常にそっけない態度をとっていました。
最初は「単純に比企谷の好みじゃないのかな?」と思っていましたが、今回由比ヶ浜のメイド姿に(比企谷がメイド萌えではないことが示唆された上で)思わず赤面し見とれてしまっていた事から見るに、少なくとも外見に関しては比企谷の射程内である事が判明。という事は、今まで比企谷が由比ヶ浜にそっけない態度をとっていたのは、彼女が「優しくて可愛い女の子だから予防線を張っていた」という事になりましょうか。そっけない態度は、由比ヶ浜を魅力的に感じていた事の裏返しだった、と考えて第一話からの比企谷の行動を見返すと、腑に落ちるところが多々。
さて、自分が傷付かない為に由比ヶ浜を突き放してしまった比企谷。しかし、思いの外由比ヶ浜を傷つけてしまう結果になった事は、彼の本意ではないでしょう。でも、彼は自分を守るために由比ヶ浜と仲直りしようなんて思わないはず。そうなると、ここで動くのは雪ノ下、という事になるでしょうか。