たこわさ

アニメやゲーム、映画・本などのレビュー・感想・情報を中心にお送りする雑多ブログ。

暗殺教室(4)感想

暗殺教室 4 (ジャンプコミックス)

暗殺教室 4 (ジャンプコミックス)

早くも第四巻。
(以下ネタバレ)
ビッチ先生の師弟対決、自称「殺せんせーの弟」の新たな暗殺者の登場、野球対決前編、までを収録。
相変わらずビッチ先生がビッチのくせに可愛らしい。今回は師匠との対決を経て彼女も日々成長しているのだという事が描かれました。生徒のみならず同僚(?)の成長も促す殺せんせーはやはり名教師ですねw
そういったいつもの「暗殺失敗→少しずつ成長」というエピソードが描かれる一方で、遂に現れた殺せんせーと同じ触手を持つ暗殺者が登場。殺せんせーの触手が後天的なものだという事は、以前烏丸の口から示唆されていましたが、そうなると当然ライバルキャラとして同じ能力を持った存在が現れるだろう、と誰もが思っていたに違いありません。この漫画だけに。
そして「同じ能力を持ったもののバトル」でのお約束として、勝敗を分けたのはやはり「経験の差」。生徒達だけじゃなくて殺せんせー自身も経験を積み己を高めていったからこそ今の強さがある、という描写はなかなか意味深ですね。殺せんせーが何故生徒達を育てようとするのか、というこの作品のキーポイントにも関わってきそうな。
四巻まで来ても全くブレないばかりか、キャラクター達それぞれが背負っている背景をその都度その都度きちっと描こうとする姿勢だとか、「最終巻」を意識して描いている事が伺える作者のコメントだとかから、本作の半分は緻密な計算と計画の上に成り立っているのだな、と感じずにはいられず。――もちろん、あとの半分は外連味溢れる諸々で出来ているんですが。