たこわさ

アニメやゲーム、映画・本などのレビュー・感想・情報を中心にお送りする雑多ブログ。

マギ 第25夜「アリババとアラジン」感想

原作既読。
(以下ネタバレ)
色々不満はあれど、「NEXT 2013年秋」という予告を加味すればまあそれなりの最終回だったのじゃないかな、と。
アリババ君が堕転した時は「あーこりゃ原作と完全に矛盾したから続きは無理かな」と思いましたが、まあ強引ながら原作につながるように軌道修正したのでそこら辺の不安はほぼ払拭されたと考えてよいでしょうかね。
ただ、見せ場こそあったもののやはりアリババ君が敵の罠にはまってあっさり堕転してしまったところは、原作におけるアリババ君という等身大の青年ながらもくじけぬ勇気を持つ男、というイメージを台無しにしてしまった感が強く、返す返すも残念だな、と。
自分をかばって腕を失った白竜に「ザガンを従えられて良かったな!」とか爽やかな笑顔を向けるってただのKY男やん、と。
ヘタレとしてキャラ改変されてしまったアリババ君とは逆に、モルさんことモルジアナはアニメ化にあたって可愛らしさと献身的な性格が損なわれるどころかむしろ極大化されて描かれ、見事に視聴者の心を掴んでいったと思います。アリババ君に対する思慕の感情も、無自覚に近い原作での表現から一歩踏み出して、心からアリババを信頼し慕っている様子が強調されて描かれたものだからその破壊力やファナリス兵団100人分に相当しまっせ社長さん!(?)
二期確定という事で原作ファンとしては複雑な気持ちですが、どうか今度こそ原作のシリアスなときはとことんシリアスに、でもコミカルな描写も決して手を抜かない絶妙のさじ加減を再現してもらいたいなぁ、と。

マギ 1 (少年サンデーコミックス)

マギ 1 (少年サンデーコミックス)

ということで、原作はもう少し緩急はっきりしていて読みやすい作品なので、アニメが少しでも気に入ったという方には強くお勧めいたします。