たこわさ

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THE UNLIMITED -兵部京介- #08「超能部隊 後編 -Generation ZERO PARTⅡ-」感想

原作既読。アニメ前期は未視聴。
(以下ネタバレ)
海軍の実験機との模擬戦と対決する事になった超能部隊。隊長が選抜したのは京介だった。厳しい訓練を重ねる中、不二子から本心を吐露された京介は……。
前半〜中盤の空中戦、そして後半の亡命イルカ救出作戦の作画・演出が実に迫力溢れる展開でまさに手に汗握る緊張感がありました。時折表れる京介の少年らしからぬ冷酷さが、後々の彼の姿を想起させてドキっとさせるシーンもあり。
しかし、任務完了後に笑顔で隊長に飛びつく京介少年とやはり笑顔で受け止める隊長の姿が微笑まし過ぎるものであっただけに、その後の展開がより凄惨に映りました。敗戦、そして隠されていた予知の内容から豹変してしまった隊長の態度。京介を撃ち貫く残酷な弾丸。そして彼の脳裏によぎる「家族」である隊員達の死を連想させるビジョン……。
台詞による説明こそ無かったものの、恐らく京介と不二子以外の隊員は既に始末されてしまっていたのでしょう。死の間際――あるいは今までの自分の死と同時――にその事を感じ取ってしまった事、そして「家族」と信じていた人物の裏切りに対する絶望が現在の兵部京介の行動を決定付けてしまった。
彼があまりにも純粋すぎたが故に、というべきか。

LΛST RESOLUTION 「THE UNLIMITED 兵部京介」OPテーマ

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