原作知識は連載流し読み程度。
(以下ネタバレ)
アリババの中に潜んでいたアルサーメンの刺客により、呪いを受けてしまったアリババとシンドバッド。シンドバッドはアリババに「どんな傷をも癒す」ジンが居るという迷宮の攻略を薦めるが、それに白龍が同行を申し出……。
今回もギャグが大目でしたが、正直シリアス一辺倒よりもはるかにメリハリが効いていて面白かったなあ、という印象。やっぱり本作は気が抜けるようなギャグと中々に重いシリアスの往復ビンタの勢いで見せてくれた方が魅力的な気がします。
呪いのせいもあってまたヘタレになってしまった印象のあるアリババに対し、迷いの無い言動を見せる白龍の姿に「白龍の方が堂々としているな」と感じてしまいましたが*1、「目的」を語った彼にシンドバッドが「(アリババ達)三人から学びなさい」と言った所を見るに、その迷いの無さはむしろ視野の狭さに由来していている、という事か。
逆にアリババの優柔不断さは視野が急速に広がってしまった事の弊害なのかもしれませんね。
しかし、そんなアリババや白龍の成長を促す為だけにわざと死の呪いを浴びるって、シンドバッドさんも体張りますな……。その策士振りがあればバルバッド編も半分くらいの手間で終わってたんじゃないの? とかいう野暮なツッコミはしてはいけない。
一方、眷属器を得たものの使い方を心得ていないモルジアナ。アラジンのアドバイスにより、「アリババとアラジンの羽になりたい」と思い立ったもののその妄想はどうなんだw そしてその妄想を察してすかさずツッコミを入れるアリババ君はいいパートナーになれそうですね。
紅玉は今回あんまり出番はありませんでしたが、きっちり存在感はアピールしていましたね。やっぱりアラジンとは完全には和解出来ないようですが、その維持の張り合いが見ていて微笑ましく感じられる程度には穏便な関係になれたようで。あと、私の記憶違いなのかもですが、原作だとアリババ君とも和解するシーンがあったような気がするんですが、カットされたのかもう少しあとの出来事なのか……?
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*1:「呪い」が撒き散らされた件の時にごく自然に紅玉を庇っている姿を見るに、根はやっぱりイケメン君なんだろうと思いますが。それとも、それも姉の教育の賜物か。