たこわさ

アニメやゲーム、映画・本などのレビュー・感想・情報を中心にお送りする雑多ブログ。

中二病でも恋がしたい! Episode X「聖母の・・・弁当箱」感想

原作はノータッチ。
(以下ネタバレ)
Aパートで勇太と六花のイチャイチャパラダイス振りを見せつけておいて、Bパートはシリアスに持っていくという予定調和ながらいつも通り楽しめました。
勇太が六花への恋心を自覚するのがちょっと早すぎるんじゃないか、とか私的には思いましたけれども、まあ伏線がなかったわけでもなし、そこは1クールという尺を考えて六花側の心情描写を優先した結果、と捉えられなくもなく。……ま、抱きしめた時に感じた柔らかさとか脆さに思わずドキドキしてしまって気が付いたら頭から離れなくなっていた、というのは16歳の少年の恋心としては自然な流れなのかも。
しかし、六花に勇太への恋心を吐露された時の凸守の反応が大人すぎて、私の中の凸守株が急上昇ですわ。一部の人にはその前のキマシタワー的な反応で急上昇かも知れないですがw
さて、勇太と六花が無事「契約」したのも束の間、十花から勇太へまた相談事が――というか勇太信頼されてるなぁw
十花が仕事の都合でイタリアに赴任しなくてはならなくなった為、六花には母親――かつて父親の実家に六花を置き去りにしていった――と暮らしてもらわなければならないが、六花にはかつて父親の死にまつわる諸々の経緯から母親を拒絶していた過去がある。十花は勇太に六花の振るまい――父親の死すら受け止めていないように見える中二病的考え――を改めるよう説得する事を頼むが……。
多分、十花の言い分も勇太の言い分もどちらも正解でどちらも間違っているのでしょうね。六花の中二病父親の死から逃げる為の方便でもあるけれども、勇太が指摘したように「理解しているけれども辛い現実」に対する緩衝材でもあり――そして多分それだけではなくて、凸守のように掛け替えのない「仲間」と、くみんやモリサマやついでに一色のような「友人」と、そして誰より「大切な人」である勇太と自分を結んでくれた大切なものでもあるのでしょう。
だから、具体的にどういった言葉なのかは描かれませんでしたが、勇太に中二病を否定された六花の心境は多分とても複雑なもののはずで……。父親の好きだった歌を歌い、人前で「邪王真眼」を演じる為のカラコンを外した六花の真意やいかに。
それにしても、Bパートの匙加減は絶妙でしたね。ただでさえ重い雰囲気になってしまう所を、勇太が具体的に六花になんと言ったのかが丸ごとカットされている事で、必要以上に暗い雰囲気を作らないようにした演出だとか、六花の母親のお弁当に勇太が感じたものが「愛情」ではなく「現実」だった所とか。相変わらず大人っぽい振る舞いなのに父母の事を「パパ、ママ」と呼ぶ十花さんのギャップ萌えだとか。岩男潤子ヴォイスのナイス未亡人である六花達の母親の強烈な色気だとか!!(いつものように台無しにしつつ終了)

中二病でも恋がしたい!  (1) [Blu-ray]

中二病でも恋がしたい! (1) [Blu-ray]