たこわさ

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ヨルムンガンド PERFECT ORDER 第18話「嘘の城 phase2.」感想

前期は視聴済み。原作はほぼノータッチ。
(以下ネタバレ)
へクマティアル兄妹にまさかの「全面戦争」を仕掛けてきたSR班。彼我の戦力差を考えれば結果は火を見るより明らかなはずだが……。
ヨナを助けに来たトージョが敵と撃ち合いになったシーンは一瞬ヒヤッとしたものの、サブマシンガン対拳銃でもトージョの圧勝と言う相変わらずのチート振りにむしろ小気味よささえ感じるようになってきましたw
まさか諜報機関であるSR班が、自国内、しかも海ほたるのような観光地で本格的にドンパチ仕掛けてくるとは思いませんでしたが、ココ達の迎撃体制もヘリに射撃部隊乗せて準備しておいたなんて、本気すぎる。まあ、相手が「戸籍上は死んでいる筈の自衛官」で構成されたSR班だったから、思いっきりドンパチしたんでしょうが。「生者」相手だったら流石にあそこまで思いっきり迎撃は出来なかったんでしょうね、逆に言えば。
さて、ジャカルタ部隊もどうやら全滅したようで、トージョの予想とはまさしく正反対の結果になり、しかもリーダーである日野木だけ一人国外へ逃亡、なんてオチがついてしまった訳ですが、一体どんな風呂敷のしまい方をするのかと思っていたら……日野木さん、マジ極悪スパイ。
つまり、こういう事になりましょうか。SR班の在り方からして遠からず今回のような状況がやってくることは日野木には分っていた。メンバー達の望みを叶えると同時に、SR班という亡霊に相応しい終焉を迎えさせ、最終的に自らが生き残るベストの策が今回の作戦だった、と。
トージョはそれが分った上で「部下達を死に追いやった」と日野木を責めましたが、そもそもトージョがSR班に「白けた」原因である作戦の時点から、他のメンバーは暗殺やら何やらの荒事にノリ気だった訳で。それを考えると、日野木の言う「彼らの望みをかなえた」というのは方便ではなくある意味事実だった訳で。
そんな訳で、一人生き残る事に対する負い目もなく、SR班という厄介者を「始末」した事で日本政府からはむしろ負われる心配もなく、また同時にキャスパーとココに間接的に利益を与えた事で敵対する意味をなくした為に我が身も安全。おまけに「偽装結婚」とされていたタイ人女性とは本当に所帯を持っていて娘まで儲けているという、日野木のいうように「生き残ることが最も優秀なスパイの証拠」というならば、彼ほど優秀なスパイはいないという事に。
外道に過ぎるが、だが、それがいい。まさしく「ピカレスクロマン」を地で行く男の笑顔に乾杯。

しかし、ココさんは回を追う毎に部下に対する執着を隠さなくなっていきますね。アールの死はムダではなかったと思いたい。