たこわさ

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「イレブンソウル」(13)感想

イレブンソウル 13 (BLADE COMICS)

イレブンソウル 13 (BLADE COMICS)

とても……赤いです>表紙
(以下ネタバレ)
遂に始まる最終決戦。血で血を洗う激戦が繰り広げられる中目覚めるたけちー。そして明かされていく数々の謎……。
「シャレム」=レワノフだという事は、戸土野作品のファンならば大体察しがついていたところだと思いますが、まさか山浦一佐に「間借り」していたとは予想外。多分どこかに伏線が張られていたんでしょうが、見落としていたなぁ、と。
また、シャヘルの支配体制や彼らの誕生の秘密、そしてなにより「彼らが人類を憎悪する理由」が矢継ぎ早に明かされました。本当に、この物語は風呂敷を畳みに入っているんだぁ、としみじみとしてきます。
数多く明かされた謎の中でも私的に気になっていたいおりんこと丹波の過去も遂に明かされました。何故、乃木は彼女の事を気にかけ、丹波も乃木に親しい態度を取っていたのか? 乃木が末期に丹波の事を「伊丹」と呼んだのは何故なのか? そして何故、彼女はあそこまで優秀な情報処理能力を持っていたのか?
なんのことはなく、彼女もたけちーと同じく「壊れた」人間でした。しかし、たけちーと違って、彼女は肉体的欠損から恐怖と苦痛を――そしておそらく感情を失ってしまっていた。
そんな彼女を「救った」のは、万が遺した遺志――たけちーに生き延びて欲しいという切なる願いだった。

私 今……
とてもうれしいんですよ……
私みたいな悪い子が処刑台ではなく……
皆のために命を張れる……
こんなうれしいことありませんよ……

丹波が初めて見せる「本当の笑顔」。失われた筈の自分の心を動かしてくれた万の遺志を――たけちーを、そして彼を取り巻く丹波にとっても大切な人々を守る為に、掛け値なしに命を懸ける丹波……。
うおぉぉぉ! いおりーん!!。゚(゚´Д`゚)゚。
と読みながら取り乱すほどに、丹波関連のお話には私も「心を動かされて」しまいましたわw
ま、一番心動かされたのは「いきなり舌入れんなアホンダラァアッ!!」のシーンだったんですが、お笑い的な意味で。