原作はほぼノータッチ。
(以下ネタバレ)
いなくなった道子=幼女化した市子を探す途中、足を滑らして崖から転落してしまった石蕗。
一方の市子は持ち前の幸運さも手伝ってか無事紅葉の元から逃げ出し、石蕗姉弟と合流。そこで、兄の事を心配し泣き出してしまう石蕗姉弟の姿に、ようやく自分が何故石蕗家でイライラしていたのか、その原因に思い当たります。
おおよそ物的な「幸福」で持っていないものは無い市子。貧乏で金も物(ついでに両親も)ないけれどもそれでも「笑顔」の絶えない石蕗家。市子がその幸福エナジーを持ってしても手に入れられなかった――紅葉の言葉を借りれば「欲しいという事自体に気付いてこなかった」モノ、それを石蕗達は持っていた。
それに気付いた市子は走り出す。石蕗姉弟の笑顔を失わない為に。
やっぱり、この作品は「市子の成長物語」なんだな、と。そして毒づきながらも彼女の事をサポートする紅葉の姿は何だか市子の姉のようにさえ見えます。
そんなこんなで無事石蕗を助け出し、市子も元の姿に戻ってまたいつもの日常が始まる――と思いきや、市子の様子が明らかにおかしい。石蕗に対する態度から、紅葉は「市子に春が来た!」と騒いでますが、当の市子さんは借りたままだったハンカチを返すのが照れくさくてしょうがない、というレベルで悩んでいた様子。
確かに、市子の石蕗に対する想いは「恋」に近いのでしょうが、まだまだ小学生レベルと言った所か。これが本物の「恋愛感情」に発展するかどうかは、やはりこれからの市子の成長次第なのでしょうね。
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