たこわさ

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TIGER & BUNNY #19「There's no way out(袋の鼠)」感想

(以下ネタバレ)
両親が殺された時の記憶がどんどんと曖昧になっていくバニー。彼を心配した虎徹は、21年前の足跡を追う事を提案――という建前の息抜きをさせたかったんでしょうね、虎徹は。つーか、どっからどうみてもその道のカップルにしか見えなくてキモイですw*1
しかし、いくら記憶が曖昧になるという異常状態下とはいえ、実名も顔も晒しているヒーローが衆人環視の中あそこまで取り乱すって、やっぱりバニーは脆いよな、と。そりゃあ、虎鉄も娘よりも彼の事を優先してしまうよな、と。
そして、ちょっとした油断からヒーローを辞めようとしていた事がバニーにばれてしまい……。普段の彼ならばもっと好意的に解釈してくれたんでしょうが、今の彼は不安と動揺の真っ只中、虎鉄に罵声を浴びせます。罵声といえども、バニーの立場からすればある意味正論の言葉が続く中、それでも言ってはいけない一言が……。
虎鉄の立場からして見れば、自分が続けたくても続けられないヒーローと言う存在に、今もっとも相応しい男の口からあんな事を言われたわけですから、そりゃあビンタの一つもかましますわな。でも、そのあとにきちんと本音でバニーに向き合ってあげないのが、彼の優しさであり弱さであり、そして先輩としての意地なんでしょうね。
そんな訳で、虎鉄に愛想を尽かしてしまったバニーが逃げ込んだのは、育ての親とも言えるマーベリック氏のところ。彼に事の経緯を打ち明けるうちに、かつての家政婦サマンサさんから電話があり……判明したのは「21年前のクリスマス、バーナビーと過ごしていたのはマーベリック氏ではなくサマンサだったという事実。
「そう、全ての黒幕はマーベリック氏だったんだよ!」
「 な、なんだってー!?(AA略
ということで、ルナティック事件の時もジェイクの時も、いつ正体を現すのか皆がドキドキしていたであろう、我らが黒幕マーベリックさんがその正体を現しました!!
催眠のNEXT能力者という事で、もしかすると彼が今の地位にのし上がったのは、そのNEXT能力も一枚絡んでいるのかもしれません。
そして更に明かされる驚愕の事実。「ウロボロス」とは、マーベリックが犯罪者達と手を組み、わざと派手な犯罪を起こさせそれをヒーローに解決させることでヒーロー業界、ひいてはNEXT能力者の地位を向上させようと言う八百長システムのことだった!
ウロボロスのシンボルには「循環」という意味合いも含まれますからして、なるほど、これは実に分かりやすい意匠だったわけですね……。
今まで信じてきたマーベリックが実は両親の敵であり、犯罪組織を裏で支援していた事実を前にしながらも、一服盛られて身動きが取れないバニー。虎鉄からの着信コールが鳴り響く中、彼はこのままマーベリックの手に落ちてしまうのか!?
しかし、マーベリックの能力はちょっとしたきっかけで記憶の矛盾が明らかになってしまう訳だから、ただ単にバニーに新しい記憶を植えつけただけじゃ事実の隠蔽にはならないですよね? 彼のもう一つの「力」である権力が使われるのか?