たこわさ

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あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない 最終話「あの夏に咲く花」感想

遂に最終回。いつも以上にまとまりのない感想ですが、最終回視聴後のこの気持ちを端的に表しているとも思うので、この状態でUPしちゃいます。
(以下ネタバレ)
花火を上げてもめんまは成仏しなかった――この事実を前に、めんまに内緒で集まった「超平和バスターズ」の面々。そしてそれぞれが「自分の事しか考えてなかったからめんまが成仏できなかったんだ」と内心を吐露し始める。
あなるとゆきあつは、一番気持ちがバレバレだったかと思いきや、ここに来て「あの日」も示し合わせてじんたんの本音を引き出そうとしていた事が判明。しかもつるこがその事に気が付いていて、めんまバラしていたんだけれども、当のめんまは「皆の事好きだから」と困ったような笑顔を……。その時のつるこの切なさはいかばかりのものだったのでしょうか?*1
そしてぽっぽ――予想通り、昔は体が小さくて目立たなくて「見ていること」だけしか出来なかった彼が今の今まで隠していたことは、「めんまの最期の姿を目撃し、見ていることだけしか出来なかった」事でした。精力的に海外へ飛び出していっても、気が付いたらこの街に、「秘密基地」に戻ってきてしまう、特大のトラウマを彼も抱えていた。
皆が号泣する中でも、じんたんは「泣かない」のが印象的でしたが、そんな彼が場の空気を変え、再び「超平和バスターズ」の面々が、今度は本心から団結しました。「めんまのお願いを叶えよう」と。なんだか吹っ切れた感じにじんたんの肩に手を回し「リーダー」と呼ぶゆきあつの姿が物凄く気持ち悪い微笑ましい。
ようやく本当の意味で「超平和バスターズ」が復活し、あとはめんまを迎えに行くだけ――しかし時間は待ってくれない。家に帰り着いたじんたんの目に飛び込んできたのは、倒れふすめんまの姿。そしてここでようやく「めんまのお願い」が明かされました。

めんまやくそくする! じんたんぜったい泣かす!

……むしろ観てるこっちが泣くわ!!。゚(゚´Д`゚)゚。
満たされて、今にも消えそうなめんまを前に、じんたんが取った行動は――皆の所へ、自分達の場所へ連れて行くことでした。「俺だけじゃ駄目なんだ!」と皆の為に、めんまの為に走る彼の姿はまさに「リーダー」そのもの。
そして秘密基地に辿り着いた瞬間――じんたんはめんまの事が「見えなく」なってしまい、「かくれんぼ」というめんまのごまかしの言葉に、たまらずめんまの姿を求めて駆け出すじんたんと「超平和バスターズ」の面々。
探して、探して、探し続けて――それでも見つからなくて、途方にくれる面々が発見したのは、めんまが最後の力を振り絞って書いた、皆への「大好き」を綴った手紙。そして――。

『もぉぉぉいぃぃぃかい!』
『もーいーよ』

この展開をご都合主義だとかテンプレだとか批判する人ももしかしたらいらっしゃるかもしれません。確かに、コテコテの脚本であることは私の目から見ても批判できません――でも、それがどうした! といわんばかりのこのカタルシス! 最後の最後に、「めんま自身の本当の願い」――みんなとちゃんとお話したい――が叶ったこの奇跡。いつも「大好きな皆の事」ばかり考えていた少女が願った唯一と言ってもいい「自分の為」の願いが叶った……もうそれだけで、画面が歪んで見えません(´Д⊂ヽ

めんま、みぃぃぃつけた!!』

『みつかっちゃっ……た』

――最後は、やっぱり笑顔で。
本当に、本当にすばらしい作品でした。

さて、どこの店で買おうか。

*1:そしてあんなにあからさまに好かれてたのに、ゆきあつ自身は全然つるこの気持ちに気付いてなかったというのがまた。