黒いよお兄さん！（謎）
（以下ネタバレ）
しょうがないと言えばしょうがない事なんですが、スザクがウザク過ぎる回でした。足でルル雑巾の如く踏みつけるかオマエー、と。シャーリーの事も、やっぱり自分には何も非が無いと思っている始末。最後の最後でルルーシュを信じたようなそぶりを見せましたが、あれもルルーシュの自分に対する「信頼」を利用しようとしただけに見えますな……。
で、シュナイゼル様が見てた訳ですが、あの動きの早さは、やはりギアス能力関連以外の全ての「事実」を、シュナイゼルは予想していたようですね。今回、スザクがギアス能力の事をゲロしてしまったので、シュナイゼルもこれで完全に舞台に立てるようになったわけですね。
皇帝への叛意もちらほら見受けられますし、この物語の最後は、OPの最後に表されているように、皇帝・シュナイゼル・ルルーシュの三すくみで話が進んでいきそうです。
ところで、スザクは「皇帝の勅命」を理由にシュナイゼルの追求を逃れる事も出来たはずなのに、それをしなかったのはやはり腹芸が苦手な証拠か。中途半端な腹黒は不幸しか生まないのにね。
さて、ルルーシュが今回スザクに語った言葉は「スザクが思い描く悪の化身・ゼロ」として相応しい動機やら理由をでっち上げたものな訳ですが、録音されシュナイゼル陣営の手にそれが渡ってしまった今、戦略的にはフレイヤなんか比べ物にならないくらいの危険物になってしまう事でしょう。「日本人の虐殺を自分が命じた」という言葉は、日本勢にとってゼロを裏切るに値する理由となるわけで。どうなる黒の騎士団！
しかし思うのですが、仮にルルーシュがスザクの立場からすれば言い訳にしか聞こえないにしても、「真実」――ユフィへのギアスが事故だった事、スザクへギアスをかけたわけ、シャーリーの死の真実――を語っていれば、もしかすると運命は全く違った方へと動いていたかもしれません。
しかし、もはや矢は放たれてしまいました……。
