たこわさ

アニメやゲーム、映画・本などのレビュー・感想・情報を中心にお送りする雑多ブログ。

「ニコニコ動画」でMADも削除 ドワンゴが権利者に申し入れ

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0807/02/news093.html
http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000056023,20376453,00.htm
http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1144009.html
現行の凝り固まった著作権制度と既得権益の亡者でしかない権利者団体の存在を見れば、ニコ動がこういった道を歩まざるを得ないことはわかります。分かりますが、ここまで馬鹿正直に宣言する事のメリットは、馬鹿権利者団体や、文化の拡散を阻害する事を至上の喜びとしてるんじゃないかとさえ思える態度を取り続ける放送業界サマへ媚を売れる、という事くらいしか思いつきませんが。
アーティストや製作会社さんによっては、MADとかある程度黙認する事である種の広告効果を狙っているところもあるくらいですしね。真意は不明ですが、角川の「らき☆すたやハルヒが売れまくったのは、違法投稿の“宣伝”のおかげ」…「動画削除はファンに失礼」発言なんてのもあるわけですし。
もう少し著作権者側が「権利の侵害」よりも「利益の侵害」に視点をシフトしてくれれば、ユーザにもクリエイターにもうれしい世の中になると思うんですがね。私的録音保証金とかいう海の物とも山の物ともつかないおかしな制度*1に拘る前に、「何が自分達やユーザに得で、何が損なのか」という事を考えてもらいたいものですが。

では、どうすればMADが「合法」になるのか?

考えられるものとしては、

  • 著作物の二次利用に関する諸手続きの完備*2
  • 強固過ぎる現状の「同一性保持権」の緩和*3
  • JASRAC様にMADへの楽曲使用を許可してもらう*4

なんて所がぱっと浮かびますが、現実味ないですねそうですね(´・ω・`)

*1:欧米諸国でも同制度はありますが、だからと言ってそれが「最適」な還元手段である、という結論には達しない。

*2:複製権・公衆送信権辺りが壁?

*3:ベルヌ条約みたいに著作者の名誉声望を害するおそれがあることを要件としてくれればあるいは。また、ある種のパロディは現状許容されている

*4:まず無理。ついでにJASRACに許可してもらっても原曲の音源がそのまま使えるわけじゃないし