たこわさ

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Fate/stay night 第23話「聖杯」

ラスト一話手前だけあって、大分クオリティが高い感じが。
(以下ネタバレ)
という事でいきなり血塗れな凛さんで始まった訳ですけれども、セイバーが凛の血を拭いてあげる演出は、上手いとまでは行かないまでも気を使ったなぁ、という感じ。
原作だと、息も絶え絶えな凛が話し続けてセイバーは士郎の後ろで手当ての機会をうかがってる、という構図なんだけれども、文章では雰囲気出ててもアニメにするとひたすら動きが無くなりますからね。ベストではないけれどもベターな改変か。
ただ、あの引き方だと、人によっては凛が死んじゃったように見えたんじゃないかな、とも思い。緊張感はなくなるけど、寝息位はたてさせても良かったんじゃ……?
長い石段を上る士郎とセイバーのシーン。士郎がこの期に及んで未練たっぷりな表情を見せてしまうのは、ちょっとどうかと思いますね。士郎の躊躇いだとか未練だとかはモノローグだけに留めておいて、最後の「セイバー」という呼びかけの時にはむしろ無表情が相応しかったんじゃないかな、と。あれでは、セイバーだけ覚悟完了で士郎がウジウジ虫にも見えてしまってねぇ。
さてさて、Fateの華とも言える戦闘シーンも遂にラストステージを迎えた訳ですが、ギル様が普通にセイバーの剣を捌いてしまっている違和感は置いといて、中々に堂に入ったアクション展開なのではないでしょうかね。相変わらず、エヌマ・エリシュの描写が微妙すぎるけれども、それを差し引いても、何で今までこの勢いで出来なかったかな、という感じが。
言峰と士郎の対決は、画は微妙だったけれども(特にアンリ・マユの描写が)言峰臭全開な感じで私的には気に入りました。中田さんはやっぱりこういう役がハマリますね。
さあ、次回はいよいよ最終回。ここまでのこのアニメ全体に対する私の評価は、正直言って微妙な所ですが、最終回の描き方によっては評価が急浮上する可能性もあり。一応の期待をして待つ事とします。