たこわさ

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Fate/stay night 第20話「遠い夢跡」

激しくキング・クリムゾン発動中な脚本におじさん吃驚。
(以下ネタバレ)
前回に引き続き、セイバーが「他のサーバントのように死後、英霊となったのではなく、死の直前の存在が召喚されている」という設定と、セイバーが聖杯に願う内容を士郎が知っている事については、何のフォローもありません。
さて、いきなりデートイベントという唐突な流れですけれども、原作を知らない人は、何故士郎がこんな時期にデートなんてアホな事までして、セイバーに現世の楽しさを教えようとしているか、全くもって分からなかった事でしょう。事実、いつも参考にさせてもらっている原作未プレイの方のブログをみたら、かなり混乱されてましたよ。
まあ、デートのシーンは割合よく描けていたとは思いますがね……。セイバー好きの人には良かったんじゃないでしょうか。
セイバーと士郎の口論にしても、「行き過ぎた自己犠牲」という点で士郎とセイバーは同じだけれども、その事を「やりなおしたい」等と絶対に思わないのが士郎で、常に「やりなおしたい」と考え後悔しているのがセイバー、という両者の違いが明確に描写されてきていないので、見る人によっては「王の責務も知らないで特攻馬鹿の士郎が咆えてるよ」とか思われてしまいかねない。
「出来なかったからやり直しがしたいなんて、そんなのは子供の我が儘と同じじゃないか!」という士郎の台詞の真の意味を、果たしてどのくらいの方が理解できたのやら……。まあ、ここら辺は原作でも、2つ目のエピソードをクリアしないと分り難い所ではあったと思いますが。
キャスター好きの人には悪いけれども、キャスター編を削ってでもセイバーと士郎の心理描写を多くとるべきだったんじゃないかな、と思ってしまいますわな。いきなり士郎が「セイバーが好きだ!」とか言っても「はぁ?」って感じでしたし。ここまでの脚本の流れだと。
さて、次回は金ぴか大活躍の巻ですが、作画に気合が入ってる事を願います。後、あまりにも切嗣さん関係のフォローが少なすぎるのも、どうにかなって欲しい所です。
あ、ちなみに凛派の私としては今回のベストシーンがアレだったのは言うまでもありません。あの笑い声は賛否両論だろうけど(私は否)。