たこわさ

アニメやゲーム、映画・本などのレビュー・感想・情報を中心にお送りする雑多ブログ。

Fate/stay night 第17話「魔女の烙印」

作画は安定してたのに、脚本と演出がorz
(以下、ネタバレ)
冒頭の日常シーンは、桜をシナリオに絡ませる上で必要だったろうから、まあいんですが、その後は全部ダメダメですね……。
まず、一成の話で葛木がマスターじゃないかと疑う辺り。これって、葛木が柳洞寺に居候している情報に加えて、「最近やってきた葛木の婚約者」という怪しさバリバリな女性の存在が明示されるからこそ、マスターである疑いが出てくるわけで。一応、かなり前の回でその情報は出されてるけれども、だったらその情報を士郎が思い出すとかしないと不自然なわけで。
戦闘シーンもかなり酷い。
何故か常に開放状態のエクスカリバー。やけに好戦的な士郎。後方支援役のはずなのに前に出る凛。そして何より、葛木の技が「絡め手」の類だって事が全く明示されて無いから、セイバーを単純に圧倒してるようにしか見えないのが酷い。
原作だと、回復したセイバーに既に自分の技が通じない事を悟った葛木が撤退を指示する流れがあって、そこで葛木の技が初手限定の必殺技である事がなんとなく分るんだけれども、あの脚本だとそんな事分かろう筈も無いわけで。
士郎がアーチャーの双剣を投影するシーンも酷い。士郎が武器を投影する間、葛木が悠長に立ってちゃ緊張感の欠片も無い。あそこは、迫る葛木の拳→スローモーション→士郎の煩悶→一瞬で投影→何とか凌ぐけど投影が完璧じゃないので双剣砕ける、という原作通りの流れじゃないと不自然でしょうに。
で今回注目のオリジナル展開部分。桜が操られて云々、はいいんだけど、ルールブレイカーを中途半端に登場させる必要が果たしてあったのか? 宝具を封じたっていう設定が、今後に生きるとはどうしても思えないんだけれども。わざわざ柳洞寺攻めにエクスカリバーを使えない、って前フリもしてあるのに、これ以上縛りを入れてどうするつもりなんだか。
次回、今回不自然だった部分のフォロー(特に葛木の強さについて)が入らないとなると……、本格的にこのアニメのスタッフに失望せざるを得なくなりますな。