たこわさ

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衆院選、自民圧勝(2)

今回の衆院選挙の自民・民主各党の小選挙区における得票比率は、毎日新聞の集計に寄れば、自民党は47.8%、民主党は36.4%と、おおよそ10%程度の差だったそうで。にも拘らず、獲得議席数は自民が民主の4倍という驚異的な差。小選挙区比例代表制の恐ろしさを顕著に表した選挙だったと言えるでしょう。
命運を分けた10%の票の多くは、普段は無党派層で今選挙では自民党に票を投じた人々のものだったと見られています。そういった人々が自民に票を投じた理由の多くは、やはり「郵政民営化」や「改革」という言葉に動かされた、という物だったそうで。
大敗を喫した民主党。その敗因は*1、「真っ向勝負」を挑んだために、「分りやすい」言葉に弱い浮動票層を取り込めなかった、という点にある事は明らかでしょう。良し悪しは別として、国民の目に魅力的に映るお題目を用意できなかったと言う点で、この敗北は約束されていたと言っても過言ではないかもしれません*2
私的には、今回の選挙結果に危うさを感じてやみません。「郵政民営化」というお題目を軸に、「敵」と「味方」という二元論を掲げた小泉手法は、確かに分りやすく一部の政治に無関心な人間が飛びついてしまうことはある程度しかたが無いことでしょう。が、政治とは本来分りにくいもの、はっきりと「敵」と「味方」だけに分かれることなど、そうはありません。
二元論の行き着く先は、大概の場合独裁です。今回、小泉自民の二元論を是とした人々は、果たしてそこまで考えて投票をしたのか? 疑問は尽きません。

*1:肝心の当主に魅力がなかったというのはとりあえず置いといて

*2:とはいえ、ここまで極端に勝敗が決すると予期していた人間は少ないでしょうが