たこわさ

アニメやゲーム、映画・本などのレビュー・感想・情報を中心にお送りする雑多ブログ。

ルパン三世SP 天使の策略

録画してあったのを観ました。(以下ネタバレですが、これから観ようと思う人にこそ読んでもらいたい気がするので隠蔽はしません)

というか、何ですかあの駄作は。
「二転三転の展開」というよりは、視点が定まらなくて「七転八倒」に終わってしまっている脚本。ライバル役連中のキャラクターも薄っぺらい。拳法使う奴は意味不明なイメチェンするし、手品師は全然手品活かしてないし(鏡とか瞬間移動とかアホですか)、毒使いはあの程度のルパンとの交流で崩れる意志って、どんな薄氷な思想ですか。台詞回しも何だか変拍子

拳銃の装弾数と発射数が矛盾していたり、動きと結果がギクシャクとして繋がっていないなど、ディテールが全くなっていないアクション。これがク●ーン大戦並みに酷い。スナイパーがアサルトライフルを肩に構えて狙撃してるレディスコミックを目撃した気分。とっつぁんのアクションも微妙。とっつぁんは確かに(実は)物凄い有能な人物だけれども、あんなスーパーヒーローみたいな立ち回りはしないだろう。というか、お前らみんなガンカタを中途半端に習得でもしましたか、と。

作画とか演出も酷い。インパクトも何も無いところで無駄に挿入される止め絵なんか、出崎統が泣くぞ、コラ。ワラワラ出てきた敵軍団の雑魚兵士も、「ただ動いているだけ」で全然生きてないし。あれじゃあただのモブでしょう。

そして、最も酷いのは、ルパンが最後に女を撃ち殺す所。別にルパンは不殺主義ではないけれども、私怨同然の感情で、しかもとっつぁんがかなり近くにいる状態で、ルパンが女を殺すはずが無い。どう考えても、銃だけ撃って縄で縛るかなんかして、後はとっつぁんに引き渡すとか、そういう決着をつけるはず。アホかと。
今までのルパンシリーズにも、「つまらない」作品はありました。が、「怒りを覚える」程の作品はありませんでした。

製作スタッフに猛省を促すと共に、山田さんの墓の前で三度土下座してこいと、言ってやりたい気持ちでいっぱいでございます。