たこわさ

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スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐

先行上映行ってまいりました。(以下ネタバレ)


いや、マジ面白かったです。5段階評価で4位か*1
まず、アナキン役のヘイデン・クリステンセンが素晴らしかった。正直、存在感が薄かったエピソード2と比べ、圧倒的な存在感を醸し出せていたし、自信過剰と独占欲の強さから自らドツボにはまっていくアナキンの心情をよく演じていたと思う。髪形も変わって男ぶりも上がっていたしw
また、これは脚本のよさであるけれども、全体を通して旧三部作にあった「大味だけどシリアスな雰囲気」が復活していて、後味の悪い話の割には痛快な感触が残りました。
そして何といっても、終盤のオビ=ワン対アナキンの大立ち回り。SWのファンが映像化を待ち望んでいたシーンだけあって、物凄く気合が入っていました。

で、上で「5段階で4」と書いたように、残念な部分も多少ですが存在しました。
一つは、アナキンが暗黒面へ堕ちる件のシーンとその後のアナキンの台詞。一応伏線は随分と有ったとはいえ、ちょっと急激過ぎるかな、という印象が。しかも、その後アナキンが「ジェダイこそが悪」という言葉を繰り返し使っているので、人によっては「アナキン馬鹿すぎ」とか思ってしまったんじゃないかと。

  • 一連のアナキンの言動は、何もジェダイが本当に反乱を起こしたと信じているのではなくて、「パドメの命を救える」というパルパティーンの甘言に乗ってウィンドゥを(結果的に)殺害してジェダイを裏切ってしまった自分を正当化して、自分の心の平静を保つため(パドメを救うためには自分は立ち止まれないから)の方便で、アナキンが心底「ジェダイが共和国を裏切った」と信じていたわけではない、と私的には判断しているのですが。

もう一つは、ヨーダ対皇帝のシーン。アクション自体まあ良かったんですが、ヨーダがすごすごと逃げ帰ってしまった点は、釈然としないというか何と言うか。もう少しまともな決着にして欲しかったな、と。
まあ、後は毎度お馴染みの「微妙に旧三部作と辻褄合わなくない?」という描写がそこかしこに見られましたが、そこはご愛嬌と言うか、作品単品としての完成度が高かったので無視できるレベルというか。
他にも、SWのサイドストーリーとかを知らないと、よく意味が分らない部分が結構あったと思うのですが、まあ私は大概元ネタが分ったので特に問題ありませんw コーディがオビ=ワンを撃つシーンとか、背景を知っていると物凄く印象深いシーン化けるんですがね……。

(ネタバレここまで)
そんな感じで、ちょっとまとまりのある感想が書けないほど興奮させてくれた映画でございました。
エピソード1でガッカリした人も、エピソード2で「なんでパドメがアナキンなんかに惚れますかー!」と絶叫した人も、本作を観れば恐らく新三部作への評価が急激に上がるはずです。前作・前々作を予習の上、是非とも劇場で鑑賞する事をお奨めします。

余談ですが、新三部作ではオビ=ワンが一番好きなキャラクターだった模様。

*1:エピソード1は2、エピソード2は3位の評価でした